東京オリンピックが始まりましたね。
今回のオリンピックは、皆さんきっと色々なことを考えていらっしゃるので、これまでのような気持ちで楽しめない方々もたくさんいらっしゃると思います。
そのお気持ちもとてもよくわかるのですが、アスリートの方達に罪はなく、4年に一度(今回は5年ぶりになってしまいましたが)に焦点を合わせた、たくさんの選手たちのストーリーを、私はつい追ってしまいます。
私が印象に残ったストーリーひとつ目は、体操の個人総合で見事金メダルを受賞された、橋本大輝選手です。
橋本選手は、5年前のリオオリンピックの時、まだ14歳の中学生。
怪我が多くて、体操の大会に出場しても、107人中、107位、最下位だったそうです。
次は自国でのオリンピックともちろんわかっていても、当時は「東京オリンピックなんて、夢のまた夢だな」と言っていたようで、その舞台で自分が、個人総合で金メダルをとるなんて、本当に思っていなかったのでしょう。
このストーリーを聞いて私が思ったのは「若者の成長ってすごいな」ということです。
5年で、地元(おそらく)の大会の最下位の中学生が、オリンピックの金メダルにまで、行けちゃうこともあるんですね。
世界一になるような人って、小さい頃から才能が抜きん出ていて、特別な方ばかり、というわけでもないんだな、それだけ成長することもある。
若者の伸びしろというか、本当に、自分に限界をつけなければ無限大なんだな、、と思いました。
子供の頃からのエリートばかりではない、という話は、柔道で、史上4人目の男子柔道二連覇を果たした、大野将平選手のストーリーも。
大野将平選手は、柔道が強かったお兄さんの後を追って、柔道の名門校に入学したのですが、中学一年生の頃、体が小さく、一番弱かったそうです。
ある日、当時のコーチ?の北田典子さんに「先生、みんな、兄貴が日本一になる、日本一になる、って言うんですけど、僕は、世界一になるんです。
先生、僕のこと、信じてもらえますか?」と言って、泣いたそうです。
そこで北田先生は、「世界チャンピオンは、自分がなると決めた人がなるものだし、あなたが本当に決めているなら、そうなるでしょう。」と答えたそうです。
この、北田先生のperfectなお言葉!
「世界チャンピオンは、自分がなると決めた人がなる」本当にそう、なんでもそうだな、と思います。
前述した橋本選手も「ものすごい負けず嫌い」だったそうなので、5年前にはそうは思っていなかったとしても、その後、自分が金メダルを取る、とは、思っていたことでしょう。
私は英語コーチをしていますが、本当に「その人によるな」と思いながらいつもコーチングをさせていただいています。
大人になってから英語を勉強する、ということでいうと、いえ、おそらくスポーツの世界でも、「自分の一番の敵は自分」なんですよね。
「自分はもうだめだ」と、自分で勝手に限界を作ってしまって、せっかくの可能性を潰してしまう方もいれば、目標にフォーカスして、ご自分が想像もしていなかったレベルまで昇りつめる方もいらっしゃいます。
コーチングは「自己信頼」がとても大切で、自己信頼できるためにさまざまなアプローチがあるわけなんですが、どうしても、coachableな方(コーチングが効きやすい、自己信頼力が高い方)と、coachableでない方(コーチングが効きづらい、自己信頼力が低めな方)がいらっしゃいます。
どうしたらその差が生まれるのかな、というのは、日々考えているところなのですが、母親である私たちができるのは、子供の自己肯定感を高める、ということですよね。
そういえば、橋本選手や大野選手のように、オリンピックの舞台で実力を出し切れた方達もいれば、「心の不調」で、戦うことすらできなかった選手たちもいますよね。
皆様もご存知、アメリカの体操の女王、シモーン・バイルス選手。
“I’m more than my accomplishments and gymnastics which I never truly believed before. “
個人総合、団体総合を、メンタルの不調を理由に棄権した後、
「自分が成し遂げてきたことや、体操よりも、私自身が大切な存在だと気がついた、それは、今までは感じられなかったことだわ」と話していました。
そして、記者会見に答えたくない時もある、と発言して話題になった、大阪なおみ選手。
本当に選手それぞれ、色々な人がいて、色々なステージがある。
特に、「大舞台で勝つことが一番大切」と思っているのが当たり前なのか、と思えるような、一流アスリートの方達の多くがシモーン選手を支持しているのをみて、なんだかはっとさせられました。
自分を守るために、主張することができる。
それはやはり強いことだと思いましたし、息子にもそれができる人(簡単ではないかもしれません)になってほしいな、と。
そのためには? 私の答えは、やはり「コーチング」です。
色々な人がいる、みんな違って当たり前、自分も他の人も大切にできる。。
我が子も、皆様のお子様も、そんな風に育っていきますように、、と、オリンピックの舞台で戦うアスリート達のストーリーをチェックしながら、思っています😊