英検1級二次面接の実態

「特定の子にとっては、英検1級に小学生のうちに合格するのは不可能なことではない」と、前回のポストでお伝えしました。筆記試験である一次試験は、多読をしてきた子が有利だとお話ししましたが、二次試験の面接はどうでしょうか。英検一級二次試験。「小学生のうちに」という枠に限らず、英語圏に長年住んでいた帰国子女でも、これが壁になることが多いようです。英検一級二次試験の合格率は約50%。「半分も受かるんだ〜〜」と思いますが、一次の筆記試験に合格した方々の中から半分です。一級一次の合格率は、平均して10%。 準一級に合格したレベルの受験者の中でも、1割しか受かりません。その受験者の中から、2次で半分は落とされます。 しかも、一級の二次試験は一回目で受かる人は少ないです。 一次の筆記に受かると、1年間は、二次試験に落ちても、筆記の受験が免除されます。つまり、筆記試験に合格すると、最大四回は面接試験を受けることができます。子供に限らず「四回目でやっと受かった」という人も多いのです。私は運良く一回で合格できました。この、一級二次面接試験の詳細を日本語で書いたものを、某サイトに投稿したものが残っていたので、こちらに公開します。「こんな感じなのか〜」と参考までにごらんください。入室し、自己紹介で、2歳の息子がいる専業主婦です、以前は英語学校講師とバイリンガル司会者をしていました。数年後にまた仕事復帰したいです、というと、日本人試験官「数年後とは、お子さんがどんな状態になっている時ですか?」私「息子が幼稚園に入ったら、少しずつ仕事を再開したいです」日本人試験官「息子さんが保育園に入るのは難しいのですか?」私「とても難しいと思います。ただ、私が息子を入れたいと思っている幼稚園は延長保育をしているので、そこにお願いできたらいいと思います(事実と違いますが、説明が煩わしいのでそう言いました)」 そして試験が始まり、トピックカードを与えられる。1分間で、5つのうち、1つをえらびます。私は「Are family values today as important as in the past?」を選択。2分間スピーチでは、「家族は昔のように重要ではないと思います、以下3つの理由で。1つは、両親がむかしと違って共に忙しくなり、ガイダンスや道徳を教える時間がなくなっています。親は、自分の仕事、子どもの世話、自身の年老いた親の世話、3つの重荷を背負っています。2つ目は、家族の形態が変わっています。昔は祖父母と暮らす家族が多く、子供達は伝統や社会のルールを祖父母から学んだりしましたが、今はその機会は少ないです。3つめは、子供達を取り巻く環境が変わっています。学歴重視の教育になり、個性をのばすことはあまり尊重されません。学校での成績が悪い子供は、ストレスがたまって非行に走ることもあります。結論として、両親の忙しさ、家族の形態の変化、子供達の環境の変化から、家族の価値は以前より重要ではなくなっています。」というようなことを話しました。 話し終わる少し前に、2分間のタイマーがなり、慌て最後まで話しました。外国人試験官「家族の価値は重要ではなくなったといいましたが、人々はそう思っていると思いますか?」 私「いえ、重要だと思っていますが、私達を取り巻く環境がそれを難しくしています。しかし、家族のきずなを深める努力を私達はしていかなければいけません。」 外国人試験官「両親は、そのためにどんなことができると思いますか?」 私「季節の行事を祝ったり、祖父母や親戚を訪ねたり、学校や先生とよい関係を築くことに努めたり。両親が忙しくても、できることはたくさんありますし、そのために時間をさかなくてになりません。」 日本人試験官「忙しい両親のために、政府ができることはありますか? 保育所の増設でしょうか?」 私「保育所の増設は、政府にとって急務です。しかし、両親はもっと地域に頼ってもいいと思います。 たとえば、私の住む地域にはファミリーサポートというシステムがあります。 小さい子供を持つ親と、地域の人、子育てを終えた方などのマッチングサービスです。子供を、地域の方に数時間預かってもらえます。私自身も利用し、その間英検の勉強をしたりしていました。こういったサポートをもっと進めていけたらいいと思います。」(後で思い返すと、政府が、と聞かれているので、政府がファミリーサポートに補助金をだせば、とか言えたらよかったです)外国人試験官「子供を取り巻く環境の変化と言っていましたが、他にどんなことが変わりましたか?」 私「テクノロジーの進化により、インターネットサーフィングやコンピューターゲームに時間をかける子供達が増えています。メディアからの悪影響、性や暴力の描写に長く触れることは、子供達のモラルを低めています。」 外国人面接官「学歴重視の教育と言いましたが、それを改善するにはどうしたらいいですか?」 私「国際バカロレアのシステムに注目しています。生徒たちは最初に全てを学んでから、テーマを決めてプレゼンテーションをします。」 続きはpart2で

英検1級は、二次試験(面接)も難しい!

「特定の子にとっては、英検1級に小学生のうちに合格するのは不可能なことではない」と、

前回のポストでお伝えしました。

筆記試験である一次試験は、多読をしてきた子が有利だとお話ししましたが、

二次試験の面接はどうでしょうか。

英検一級二次試験。「小学生のうちに」という枠に限らず、英語圏に長年住んでいた帰国子女でも、これが壁になることが多いようです。

英検一級二次試験の合格率は約50%。

「半分も受かるんだ〜〜」と思いますが、一次の筆記試験に合格した方々の中から半分です。

一級一次の合格率は、平均して10%。

準一級に合格したレベルの受験者の中でも、1割しか受かりません。

その受験者の中から、2次で半分は落とされます。

しかも、一級の二次試験は一回目で受かる人は少ないです。

一次の筆記に受かると、1年間は、二次試験に落ちても、筆記の受験が免除されます。

つまり、筆記試験に合格すると、最大四回は面接試験を受けることができます。

子供に限らず「四回目でやっと受かった」という人も多いのです。

私は運良く一回で合格できました。

この、一級二次面接試験の詳細を日本語で書いたものを、某サイトに投稿したものが残っていたので、こちらに公開します。

「こんな感じなのか〜」と参考までにごらんください。

英検1級二次面接、私の体験談。

入室し、自己紹介で、2歳の息子がいる専業主婦です、

以前は英語学校講師とバイリンガル司会者をしていました。数年後にまた仕事復帰したいです、というと、

日本人試験官「数年後とは、お子さんがどんな状態になっている時ですか?」

私「息子が幼稚園に入ったら、少しずつ仕事を再開したいです」

日本人試験官「息子さんが保育園に入るのは難しいのですか?」

私「とても難しいと思います。ただ、私が息子を入れたいと思っている幼稚園は延長保育をしているので、そこにお願いできたらいいと思います(事実と違いますが、説明が煩わしいのでそう言いました)」

そして試験が始まり、トピックカードを与えられる。1分間で、5つのうち、1つをえらびます。

私は「Are family values today as important as in the past?」を選択。

2分間スピーチでは、「家族は昔のように重要ではないと思います、以下3つの理由で。

1つは、両親がむかしと違って共に忙しくなり、ガイダンスや道徳を教える時間がなくなっています。

親は、自分の仕事、子どもの世話、自身の年老いた親の世話、3つの重荷を背負っています。

2つ目は、家族の形態が変わっています。

昔は祖父母と暮らす家族が多く、子供達は伝統や社会のルールを祖父母から学んだりしましたが、今はその機会は少ないです。

3つめは、子供達を取り巻く環境が変わっています。

学歴重視の教育になり、個性をのばすことはあまり尊重されません。

学校での成績が悪い子供は、ストレスがたまって非行に走ることもあります。

結論として、両親の忙しさ、家族の形態の変化、子供達の環境の変化から、家族の価値は以前より重要ではなくなっています。」というようなことを話しました。

話し終わる少し前に、2分間のタイマーがなり、慌て最後まで話しました。

外国人試験官「家族の価値は重要ではなくなったといいましたが、人々はそう思っていると思いますか?」

私「いえ、重要だと思っていますが、私達を取り巻く環境がそれを難しくしています。

しかし、家族のきずなを深める努力を私達はしていかなければいけません。」

外国人試験官「両親は、そのためにどんなことができると思いますか?」

私「季節の行事を祝ったり、祖父母や親戚を訪ねたり、学校や先生とよい関係を築くことに努めたり。

両親が忙しくても、できることはたくさんありますし、そのために時間をさかなくてになりません。」

日本人試験官「忙しい両親のために、政府ができることはありますか? 保育所の増設でしょうか?」

私「保育所の増設は、政府にとって急務です。

しかし、両親はもっと地域に頼ってもいいと思います。

たとえば、私の住む地域にはファミリーサポートというシステムがあります。

小さい子供を持つ親と、地域の人、子育てを終えた方などのマッチングサービスです。

子供を、地域の方に数時間預かってもらえます。

私自身も利用し、その間英検の勉強をしたりしていました。こういったサポートをもっと進めていけたらいいと思います。」

(後で思い返すと、政府が、と聞かれているので、政府がファミリーサポートに補助金をだせば、とか言えたらよかったです)

外国人試験官「子供を取り巻く環境の変化と言っていましたが、他にどんなことが変わりましたか?」

私「テクノロジーの進化により、インターネットサーフィングやコンピューターゲームに時間をかける子供達が増えています。

メディアからの悪影響、性や暴力の描写に長く触れることは、子供達のモラルを低めています。」

外国人面接官「学歴重視の教育と言いましたが、それを改善するにはどうしたらいいですか?」

私「国際バカロレアのシステムに注目しています。生徒たちは最初に全てを学んでから、テーマを決めてプレゼンテーションをします。」 続きはpart2で。

英語コーチ 遥恵子

英語コーチ 遥恵子

英文科を卒業したもののTOEIC430。
夫の転勤でアメリカへ移住した際に、バイリンガルMCになるため修行を開始し、4年でTOEIC430→950へ、その後TOEIC975にUP。英検1級合格。
英会話会話講師として1歳から85歳までを教える。
長男誕生を機に、自宅でのバイリンガル育児を研究。
長男を、おうち英語のみで5歳で英検3級、小2で英検2級合格へ導く。
中学受験準備をしながらおうち英語でゆるやかに英語を伸ばしている。
2018年から英語コーチ、バイリンガル育児ママ多数排出中。
目標達成率96%!

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