Cathy先生のお子さんは、3歳のときにWho am I?と聞いてきたので、すべて事情を話し、また名前の一部に実の両親の名前もいれているそう。
I think he has the right to know who he is, and I want him to be proud of that he is loved by everyone.
彼は自分のことについて知る権利があるし、みんな彼のことを愛していることを誇りに思ってほしい。とおっしゃっていました。
そして、もう一つ感心することは、人種を超えても受け入れる度量と愛情の深さです。
例えば、私がアメリカにいたときのESOL(英語スクール)のRachel先生(仮名)。
アイルランド系白人の先生でご主人もそうなのですが、街であったとき、”Keiko! I’d like to introduce my son and daughter!”と言われたのに、お子さんたちは二人ともどうみてもアジア人。
“Nice to meet you..”といいつつ、?と目がテンだった私に、先生は後から説明してくれました。
結婚してもずっと子供ができず、近所に韓国人の方で、養子を斡旋している方がいたので、その人から、男の子と女の子を引き取ったと。
先生はおっしゃっていました。
「私たち家族は、誰も血が繋がっていないの。 私と夫はもちろんのこと笑
娘と息子も、韓国人だけど、それぞれ違うファミリーの子だから、血が繋がっていない。
でも、私たちは仲の良い家族なのよ。 一緒に住んでいると、コミュニティがそうさせてくれる。
私の両親も、夫の両親も、娘と息子をとても可愛がっていて、うちに来てくれたことに本当に感謝しているの。」
と。当時から私は、子供ができなくて先生に相談もしていたので、
「あなたも養子をとったら?」と勧められたのですが、、みなさんなら、どうでしょうか。
私は検討もしましたが、自分はとてもできないな、と思いました。
ただでさえ我が身を犠牲にしなければいけないことも多い、大変な子育て。
自分と全く血の繋がっていない子供を育てきることが私にできるんだろうか。
私も夫も自分たちには無理と結論をだし、私の母親も、
「それはやめたほうがいいよ。あとでもし後悔しても、もう取り返しがつかない。私は受け入れる自信がない。
なさぬ仲っていうよ。」と言っていました。
しかし、もちろん、日本人でも、養子を引き取られて立派にそだてていらっしゃる方々は多くいらっしゃると思います。
しかし、明らかに親子でないとわかる、人種の違う子供を受け入れるということは、
どうしたって周囲にオープンにせざると得ないということ。
それが自然にできることが、やはり島国で他の人種の方々が少ない日本と、
melting potと言われて、様々な人種の方々が一緒に住んでる状態が当たり前のアメリカとは違うんだなーと思いました。
こちらもアメリカの話(他の英語圏の方達に聞いたところ、イギリスとオーストラリアでは、
ここまで養子をとっている方は多くない、とのこと。カナダはアメリカと似ている状況のようです。
私が聞いた限りの話ですが。)なのですが、いわゆる白人の子供を養子にひきとる、というのは、
需要と供給がかみあわず、とても競争率が高い、と聞きました。
日本もそうですが、世界中どこでも、子供がほしいけどできなくて悩んでいる方々は多いのです。
中国からは比較的養子を引き取ることがプロセス上簡単なようで、
また、「アジア系は頭が良い」と思われていることもあって、白人のご夫婦でも、
アジア系のお子さんを養子としてひきとられている方々も多かったです。
私の先生の友達は、すでにお子さんが二人いらっしゃるのに、中国から女の子を養子として引き取りました。
それは、その当時、中国は一人っ子政策が適用されていたので、後継の男の子を望む家庭が多く、
女の子が養子にだされるケースが多いというニュースを聞いて、いたたまれなくなり、
”I thought I could do something for them.”と思った、とおっしゃっていました。
そういうお気持ちから養子をとる方もいらっしゃれば、日本よりも大家族を求める傾向が強いので
実子がすでにいてもさらに養子を引き取る方も多いようですね。
日本だと、お子さん2人、といううご家庭が多いかな、という印象ですが、
アメリカでは、4人は欲しい、という方々が多かったんです。
大家族。。といえば、アメリカ人だけど、イタリアのシチリア島からの移民の女性と話した時、
シチリア島では大家族が当たり前のようで、彼女のお母様は15人兄弟、おばあちゃまは26人兄弟だったとか
(ちなみに、一人で一番多く産んだ人の世界記録って?と余計な疑問がわいてしらべたら笑、
ギネスブックの記録としては、18世紀のロシアで、69人出産した人が世界一、になっているそうですね!