与えすぎはよくない?
子供が幼い時から英語に親しんでもらいたい、と思い、赤ちゃんの頃から、
たくさんの英語絵本や教材などを使わせています。
環境が大事、と思ってやっていますが、時々思うのです。
「与えてばかりで、それが当たり前だと思わないかな」と。
英語に触れていなかったから英語に貪欲になった例。
私が尊敬する、英語の教材の販売、スクールなどをやっていらっしゃる、横山ゆきさん。
ゆきさんは独学、海外経験なしでネイティブ並みの英語力を身につけた方なのですが、
英語の早期教育は受けていらっしゃいません。
事情があって、あまり裕福な家庭ではなかったのに私立の中学校に進学し、そこで初めて受けた英語の授業が、「テキストを見ないで、リズムを体で感じなさい」というもの。
その自由さにすっかり魅了され、それから英語の虜になっていったそうです。
お金がなかったので、ビデオテープに録画した海外ドラマを擦り切れるまで聴いて、
ラジオの基礎英語を暗記するまでシャドーイング、の繰り返し。
苦手だった英文法は、教科書を丸暗記。
単調な勉強を長年続けてこられたのは、
「英語をすると、自分の知らない新しい世界をのぞけるようで、ワクワクした」からだそう。
ご本人曰く「勉強の仕方がわからなかった」ので、「暗記と発音の真似」これを、
中学生から社会人になってもずっと続けて、外資系企業に入社されてからも、
常に「一番英語ができる人」と重宝されていたそうです。
また、私の発音のバイブル、「英語耳」の著書の、松澤喜好先生。
クラスメートと一緒、中学一年生から英語を始められましたが、ラジオの洋楽に夢中に。
ビートルズなどを何度も聞いてカタカナで歌詞を書き取って覚え、
大学生になっても続けていたそうです。その間、欧米人と話したことは一回もなし。
しかし、就職されて一年後には英検1級に合格され、現在は、英語の発音といえば松澤先生の著書が大変定評があります。
横山ゆきさんも松澤先生も、英語をそれまでやってこなかったのが、中学生の時に初めて聞いて夢中になって習得に努力され、英語のプロになられました。
「情熱」を持ち続けた結果。。
英語に限らず、「情熱」が湧いてくる人、続けてそれを追求できる人になってほしいな、と思うのです。
のちに全米ナンバーワンの営業マンになった、フランク・ベトガーは、
始めはメジャーリーグの選手でした。
しかし、「怠け者だから」という理由で、急にマイナーリーグに降格になったそうです。
そこで彼は、それまでと違う気持ちで毎日のプレーに取り組むことを決意しました。
それは「情熱」 情熱をもってプレーすることを示しただけで、メジャーリーグにもどり、
お給料は30倍になったそう。
情熱、ハングリー精神…それらを、どう育むのか。
特に、仕事は人生の中でも長い時間を占めるので、情熱を持てる職業についてほしいな、と思います。
親がやることやスケジュールを決めすぎず、好きなことに熱中させる、何かできた時は心から褒める、子どもの「冒険」を制御しすぎない…
今からできること、皆さんは何か意識されていますか。