「子供がオンラインで学ぶ」ということ。

昨日、クライアント様の英作文を一緒にみているKelly(アメリカ人、仮名)と、オンラインで話をしていた時。

Kellyは、アメリカの南部の州に住んでおり、一人娘が8歳・小学校3年生のシングルマザーなのですが。

Kellyの住んでいる州では、コロナのため、実際に学校に通うのか、virtual school(オンライン上でのクラス)にするのかを保護者の判断で決めることができ、Kellyは、コロナが心配なので、school year一年間通じて、つまり、来年の7月まで、virtual school にすることに決めました。

つまり、ずーーーーっと娘さんが家にいる、ということなんです。

Kellyは私のように自宅でオンラインで仕事しているので、それってつらいよね。。子供がずっと家にいたら仕事に集中できないよね。。といつも慰めあっているのですが、Kellyには新しい心配事があり。

それは「娘さんが、以前のように学校の勉強をちゃんとしなくなった」ということなのです。

話を聞くと、やはり、オンラインで子供が授業を受けていると、大きくわけて、二つの問題があるそうで。

1、授業に積極的に参加しない。  カメラを勝手にオフにして、その間ネイルを塗ったりしている。

先生がなんども「どうしてオフにしているの? オンにして!」といっても、聞こえていないふりをして、そのままにしている。

2、課題が何であるかよくわかっていない。

娘さんのメール受信ボックスに、未読のメールが240件もたまっていて、Kellyはびっくりしたそうです。

その中には、宿題を指定するものもあれば、ただ「この映像が参考になるよ」というものあって、全部をしっかり目を通さなくてもいいそうなのですが、8歳の彼女からしたら、何がなにやらわからなくなり、全部を見なくなってしまったそうで。

結果、もともと頭が良い娘さんが勉強のやる気を失って、彼女の住む州では、小学生でも、成績を満たしていないと進級できないのですが、このままだと、3年生をもう一回やらなければいけないかも、、と嘆いていました。


少し前に、大学職員として勤めている別のアメリカ人から、「オンラインでの授業になってから、生徒のいたずらがひどい。 ネット環境はいいのに、「zoomがフリーズした」と嘘をついて、わざと変な顔をしたままずっと止まっていたり。」という話も聞きました😅

私は、このビジネスを始めた時から、オンラインでセッション、レッスンをやっています。

「お互いに家からでなくてもレッスンを受けられる」という、とても便利なものなのですが、学ぶ側がやる気がないと、オンラインで学ぶ、というのは、対面よりもどうしても、距離があります。

コロナになって、オンラインで学ぶということが当たり前になりつつありますが、その変遷がスムーズにいかないと、こういうことも十分に考えられますね。

小さい子供のオンラインレッスンの場合、「親が近くで見られるので、子供のレッスン内容がわかる、子供がどれくらいできているのかがわかる」という利点もありますが、「そろそろ自立してほしい」と親が思って任せている場合、子供がそれに追いついていないと。。

私だったら、子供が慣れるまでは、しっかり管理して舵取りして、すこしずつ子供にまかせていくかな、、と思ったのですが、Kellyもしっかり者なので、おそらくそういうふうにしていたはず。

どこまで親が立ち入るか、って年齢が上がってくればくるほど、頃合いが難しいですよね。

あまり干渉したら、こちらも疲れるし、子供も、それが当たり前と思うのもよくないし。

世の中には「自分で失敗して学んでもらう!親からは何も言わない!」という親御さんもいらっしゃり、立派だと思うのですが、私はなかなかそれができなくて😅

まだ子供なので、大人のようにいかないことも多々あり、、


Kellyの場合、「そろそろまかせても大丈夫か」と思って自分の仕事に専念していたら、気が付いたらすごいことになっていた。。という感じみたいです。

もちろん、先生から、保護者であるKellyに注意の連絡もよく来ていたそうなのですが、Kellyが娘さんに話しても、いろいろごまかすようになってきたそうで。

「P.E.(体育)は単に動画を送られるだけの授業になってしまったし、早く通常に戻らないかなぁ。。かといって、コロナで死亡している子供もいるので、実際のスクールに通わせるのは心配で」とKelly.

同じように、世界では、この状況下で、schoolworkで問題をかかえている子供はたくさんいると思うので、なんとかならないかなぁ。。

これから、オンラインの授業が増えていくと思われる時代、親ととしては、試行錯誤しながら、時には失敗させても、子供の自立心をはぐぐんでいこうとするしかないのですが。

英語コーチ 遥恵子

英語コーチ 遥恵子

英文科を卒業したもののTOEIC430。
夫の転勤でアメリカへ移住した際に、バイリンガルMCになるため修行を開始し、4年でTOEIC430→950へ、その後TOEIC975にUP。英検1級合格。
英会話会話講師として1歳から85歳までを教える。
長男誕生を機に、自宅でのバイリンガル育児を研究。
長男を、おうち英語のみで5歳で英検3級、小2で英検2級合格へ導く。
中学受験準備をしながらおうち英語でゆるやかに英語を伸ばしている。
2018年から英語コーチ、バイリンガル育児ママ多数排出中。
目標達成率96%!

関連記事

RELATED POST

PAGE TOP
MENU
体験お申し込み